真言宗の僧侶の服装は、私たちにとってどこか神秘的な印象がありますね。
特に袈裟は、その色や種類によって、僧侶の階級や着用シーンが異なることをご存知でしょうか。
この記事では、真言宗における袈裟の種類と色、それぞれの階級や着用シーンについて解説します。
真言宗の袈裟の種類と色の意味
真言宗の僧侶が着用する袈裟は、色や種類によって階級や着用シーンが異なります。
この記事では、真言宗における袈裟の種類と色、それぞれの階級や着用シーンについて解説していきます。
色の種類が本当にたくさんありますので、ぜひご覧ください。
色と階級の関係
真言宗では、袈裟の色は僧侶の階級を表す重要な要素です。
緋色は、大僧正と呼ばれる最高位の僧侶が着用します。大僧正は、宗派の教義を学び、厳しい修行を重ね、自身の功績が本山に認められた人物です。
紫色は、僧正と呼ばれる階級の僧侶が着用します。僧正は、大僧正に次ぐ高い階級であり、長年の経験と修行を重ねた僧侶に与えられます。
緑色は、僧都と呼ばれる階級の僧侶が着用します。僧都は、大学や大学院で僧侶資格を取得し、修行を重ねた僧侶に与えられます。
水色は、律師と呼ばれる階級の僧侶が着用します。律師は、仏教の戒律に精通した僧侶であり、真言宗では、大律師、律師、権律師の3つの階級があります。
茶色は、階級に関係なく着用できます。
黒色は、修行僧や得度式を迎える人に授けられるものであり、真言宗では最下位の階級にあたります。
このように、袈裟の色によって階級が異なりますので、ぜひ知っておいてくださいね。
色と着用シーンの関係
また、色は階級だけでなく、着用シーンでも大きく関係してきます。
例えば、法要など重要な儀式では、より高位の階級を表す色である緋色や紫色が用いられることが多いです。
一方、日常的な作務などでは、茶色や黒色などが用いられます。
階級だけでなく着用シーンも大切なので、ぜひ知っておいてくださいね。
袈裟の種類とその特徴
真言宗の袈裟には、大きく分けて4種類があります。
それぞれの種類には特徴と着用シーンがあり、僧侶の服装は、その種類によっても大きく異なります。
ここでは「五条袈裟」「七条袈裟」「九条袈裟」「輪袈裟」の四つをご紹介します。
五条袈裟
五条袈裟は、縦に5本の布を縫い合わせて作られた袈裟で、肩ひも(威儀)がついたものが一般的です。
左肩にかけて着用し、下着と外衣の間に着用されることが多いです。
五条袈裟は、普段着として着用されることが多いですが、法要などでも着用される場合があります。
七条袈裟
七条袈裟は、縦に7本の布を縫い合わせて作られた袈裟で、ひざ下まで覆うサイズです。
五条袈裟よりも大きく、上衣として着用されます。
七条袈裟は、葬儀や法要など、重要な儀式で着用されることが多いです。
九条袈裟
九条袈裟は、縦に9本の布を縫い合わせて作られた袈裟で、大衣として着用されます。
特別法要や説法など、特別な儀式で着用されることが多いです。
輪袈裟
輪袈裟は、袈裟を細長く折りたたみ、首からかけられるように仕立てた袈裟です。
作務や移動など、日常生活で着用されることが多いです。
このように、真言宗の僧侶が着用する袈裟は、その色や種類によって、僧侶の階級や着用シーンが異なることがわかっていただけたでしょうか。
袈裟は、単なる衣服ではなく、僧侶の身分や役割を示す重要なものです。
まとめ
今回は、真言宗の袈裟の種類と色、それぞれの階級や着用シーンについて解説しました。
種類と色について知っていただけたでしょうか。
この記事を通して、真言宗の僧侶の服装について、少しでも理解を深めていただければ幸いです。
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