- 経机とは?
- 古い経机は処分できる?
- 仏具には中に仏様が宿っているという考えはない
- 経机に供養は必要ない
- 経机の処分の仕方
- 家庭ごみとして処分する
- 仏壇や仏具の販売業者に引き取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
- お寺などに引き取ってもらう
- 経机を自分で処分するメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 経机を自分で処分しないメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 経机の処分は永寿堂におまかせください
- まとめ
経本を読むときに使用される「経机」。前香炉やリンなどを保管するためにも使用されることから、仏具の一つと認識されることもあります。しかし経机は経本などとは異なり、机に仏様が宿っているとはされておらず、処分する際に特別な供養は必要ありません。本記事では経机の処分方法について解説します。
経机とは?
そもそも経机とはどんなものなのでしょうか。一般的に経机は経本を読むのに使用したり、前香炉やリンといった仏具の保管場所として使用されたりします。多くの経机は幅36cmから90cmほどのサイズで、サイズが大きければ大きいほど処分にはコストが必要です。
経机に使用される素材は唐木と漆塗りが主流で、さまざまなデザインの経机が販売されています。家の家具やそのほかの仏具に合わせたテイストのものを選ぶのが一般的です。
近年では、より使い勝手を重視した経机も作られており、収納場所としてだけではなく、通常の机としても便利に使えるでしょう。経机の費用は唐木のもので1〜2万円、漆塗りであれば2〜5万円ほどであることが一般的です。
古い経机は処分できる?
古い経机は、基本的にどのように処分すれば良いのでしょうか。仏具などを保管するために使われる経机を処分する際、どうやって処分すれば良いのかで迷ってしまうかもしれません。そもそも経机に供養などが必要なのか、仏教的に見た場合「経机」はどのような位置付けとなっているのでしょうか。本章では、経机をどう処分すべきなのかを解説します。
仏具には中に仏様が宿っているという考えはない
仏教には礼拝などに用いる仏具にも、儀式をおこなうことで「魂が宿る」「仏様が宿る」といった考えがあり、普通のものに対して魂を宿すためにおこなう儀式のことを「開眼供養」「開眼法要」「お性根入れ」といいます。
仏教的ではこれらの儀式をおこなうことで、もともとは「ただのもの」だった仏壇などにも仏様が宿り、礼拝の対象となるのです。開眼供養では、基本的に菩提寺の僧侶から特定の物に対して読経をします。
一般的に「開眼供養」がおこなわれる対象は、仏像や位牌、仏壇、お墓です。購入時はもちろんのこと、納骨時にも開眼供養がおこなわれます。
ただし、浄土真宗の場合は魂を入れるという考え方とは少し異なり、開眼供養ではなく「御移徙(ごいし)」という儀式をおこなうようです。
経机に供養は必要ない
仏教的に見ると仏壇や仏像、位牌、遺影といったものには「仏様が宿る」と考えられています。これらのものを購入する際におこなうのが「開眼供養」です。この儀式をおこなうことで、仏壇などに仏様が宿るとされています。
開眼供養をしたものを処分する際には、仏壇や位牌に宿した魂(仏様)を抜くための儀式「閉眼供養(魂抜き)」や「お性根抜き」をおこなわなければなりません。その後、専門業者に依頼して「お焚き上げ」をすると処分が完了です。
経机や仏具を購入する際には、この開眼供養をおこないません。仏教の視点から見て、仏具に仏様が宿っているという考えはないのです。そのため、処分において閉眼供養をおこなう必要もありません。
経机の処分の仕方
ここまでの内容から、経机を処分する際に閉眼供養などが必要ないことをおわかりいただけたでしょう。では、実際に経机を処分するにはどのような手段があるのでしょうか。
ここでは経机の処分方法として、手軽な「家庭ごみとして処分する方法」はもちろんのこと、仏壇や仏具の販売業者に引き取ってもらう、不用品回収業者へ依頼する、お寺などで引き取ってもらうといった方法について詳しく解説します。
家庭ごみとして処分する
経机の手軽な処分方法は、「家庭ごみ」として処分する方法です。身近な方法であり、不要になったタイミングですぐに処分できます。
家庭ごみの処分方法は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のルールに従って処分しましょう。
経机の幅が規定の範囲内であれば、通常のごみとして処分できます。しかし、サイズが大きい場合は解体作業が必要となるか、粗大ゴミ扱いとなってしまうかもしれません。サイズによって処分に必要な費用が異なるため、家庭ごみとして経机を処分する場合には、まず自治体のルールを確認すべきでしょう。
仏壇や仏具の販売業者に引き取ってもらう
先述のとおり、仏教の観点から見ると経机に仏様が宿るとはされていません。しかし、いくら仏様が宿っていないとはいっても、仏具などを保管していた経机を仏具の一部と考える方も少なくないでしょう。
なかには自分の手で経机を解体する、あるいはごみとして処分することに抵抗があるという方もいるかもしれません。またなかには、解体作業や粗大ごみの手配などをおこなう時間がないという方もいるでしょう。
そのような方は、仏壇や仏具の販売業者に引き取ってもらうのがおすすめです。このような販売業者では、不要になった仏具を供養することもサービスに含めているケースが多くあります。多くの業者が宗派を問わずに引き取ってくれるのでおすすめです。
不用品回収業者に依頼する
不用品の回収業者に依頼をすることも方法の一つです。不用品回収業者は専門店やお寺ではないため、仏壇や仏具を専門的に取り扱っているわけではありません。
しかし、業者によっては仏具の取り扱い実績が豊富であったり、遺品整理のサービスをおこなっていたりします。また業者によっては、仏具などに供養をおこなっているところもあるのです。そのような業者を探して依頼すると、経机を安心して処分できます。ごみを分別する手間がかからない、回収日の都合をつけやすいといった点がメリットです。
ただし不用品の回収業者への依頼は、家庭ごみとして経机を処分する方法と比べると費用がかかってしまう点に留意してください。
お寺などに引き取ってもらう
経机には魂が宿っていないと考えられていますが、それでもお寺などで引き取ってもらうことは可能です。いくら経机に魂が宿っていないとはいっても、仏様に関連したものであることには変わりありません。そのため「ごみ」として扱ってしまうことに抵抗を感じる方もいるでしょう。
そのような方の場合は、お寺に引き取ってもらうのがおすすめです。やはり、仏様に関連したものを処分する方法として、お寺に任せるのが安心という方も少なからずいるでしょう。
ただし近年では、環境問題の観点から経机を焼却処分できず、引き取りが難しいお寺もあるため、引き取ってもらう前にはよく確認してください。
経机を自分で処分するメリット・デメリット
経机を処分する方法について、ここまでいくつかの手段を紹介しました。前述した4つの手段をシンプルに分けると「自分で処分をするか否か」ということになります。
では自分で処分することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。反対にデメリットとしてはどのような点が挙げられるのか、ここでは経机を自分で処分することのメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
経机を自分で処分することのメリットには、まず「費用が抑えられる」という点が挙げられます。自治体で粗大ごみを回収してもらう際にかかる費用は、基本的にほかの処分方法と比べて安価です。
また近くのコンビニやスーパーなどで「粗大ごみ収集シール」を購入し、処分したいものに貼るだけで良いため、処分方法も比較的手軽といえるでしょう。
自治体で粗大ごみを回収してもらうための費用は、数百円〜3,500円ほどです。これは自治体によって金額が変わります。処分したい経机のサイズによっても金額に差があるため、まずはお住まいの自治体に確認してみてください。
デメリット
経机を自分で処分することには、費用面で大きなメリットがある反面デメリットもあります。自分で処分することのデメリットは、回収場所まで自ら持ち込む必要がある点です。自宅の近くまで回収に来てくれるため、それほど長距離を運ぶ必要はありませんが、それでもなかなかの重労働になる可能性があります。
また、回収日時を自ら予約するなどの手間も必要です。できる限り自分で作業をおこなうからこそ費用を削減できるというメリットがあるため、ある程度の手間は覚悟しなければなりません。
時間的なゆとりがある、自分で経机を運ぶことができるという方は、自分で処分すると良いでしょう。
経机を自分で処分しないメリット・デメリット
経机を自分で処分しない、つまり販売業者やお寺に引き取ってもらう、もしくは不用品回収業者へ依頼するといった方法の場合にもメリットとデメリットがあります。
何らかのサービスを利用して経机を処分する場合のメリットは、「手間が少ないこと」です。デメリットとしては、費用がかかることや依頼先を自分で探さなければならないことでしょう。それぞれについて、以下で詳しく解説します。
メリット
経机を自分で処分しないことのメリットは、分別の手間がかからないことです。また、回収の日時を比較的自由に決めることができるといった点もメリットといえます。
不用品の回収業者やお寺、仏具の販売業者を利用すると、基本的に分別などを自分でおこなう必要がありません。自治体の回収サービスを利用する場合、タイミングによっては希望どおりの日時に回収してもらえないこともあるでしょう。その点、専門の業者などを利用すると比較的希望どおりに処分できます。
デメリット
経机を自分で回収しないことには、デメリットもあります。それは、専門業者などを利用すると自治体のサービスを利用する場合に比べて費用がかかる点です。また依頼先を見つけることも一苦労でしょう。
不用品の回収業者のなかには、悪徳な業者もいます。口コミなどをよく確認し、信頼できる業者かどうかを見極める必要もあるので注意してください。
寺院用経机の処分は永寿堂におまかせください
寺院所蔵の経机を処分する際には、そのほかの仏具も一緒に処分するケースが多くあるでしょう。それらの仏具は、専門業者に依頼して買い取ってもらうことも可能です。そのような場合は、ぜひとも以下から「永寿堂」へお気軽にご相談ください。
【永寿堂のお問い合わせ】
・TEL:0120-060-510
・メールフォーム:https://otera-e.com/contact/
・LINE ID:@721crjcp
まとめ
当記事では、経机を処分する方法について解説しました。経机は「家庭ごみとして処分する」「仏壇・仏具の販売店に引き取ってもらう」「不用品回収業者へ依頼する」「お寺に引き取ってもらう」といった方法で処分できます。
寺院所蔵の経机の処分、ほかの仏具なども一緒に処分したい方は「永寿堂」へお気軽にご相談ください。