仏具は自分で掃除できます。しかし手順を知っていなければ、元に戻せなくなってしまったり、劣化してしまったりするでしょう。そこでこの記事では、仏壇や仏具の掃除方法、事前知識を紹介します。どのように掃除をすればいいかで迷う方は参考にしてください。
仏具を掃除する際の事前知識
仏具を掃除する際には、あらかじめ知っておくべきことが2つあります。
- 仏具は自分で掃除をしても良い
- 仏具は日常的な掃除が大切
仏具を自分で掃除してもいいのか、大掃除だけで十分なのかどうかが気になる方は、以下の項目を参考にしてみてください。事前知識があるだけで、仏具の掃除の仕方も変わってきますよ。項目ごとに解説していきます。
仏具は自分で掃除をしても良い
仏具は、自分で掃除をしても良いです。素人が触っていいものかと疑問を持っている方もいると思いますが、基本的には問題ありません。正しい掃除方法を知っていれば、誰でも仏具をきれいにできます。
業者に依頼することもできますが、値段が高く、気軽に頼むには難しいのが現状です。仏教の教えにもあるように、ご先祖さまや仏さまの仏壇は心を込めて掃除しましょう。
仏具は日常的な掃除が大切
仏具は、日常的な掃除が大切といえます。定期的に実施していれば、ある程度きれいな状態を保てるためです。日常的な掃除は、簡単なもので問題ありません。
毛ばたきで毎日ホコリを落として、きれいにしておきましょう。こぼれ落ちた灰や花びらは、気が付いた際に拾うようにしてください。そうすれば、大掃除の際にも楽になります。
仏壇を掃除する際の4つの手順
仏具を本格的に掃除する前に、仏壇をきれいにしなければいけません。以下の4つの手順に沿って掃除をしていきましょう。
- 仏壇の中身をすべて出す
- ホコリをはらう
- 中を拭き掃除する
- 外側を掃除する
手順を知っていることで、仏壇を壊してしまったり、傷めてしまったりするリスクを減らせます。掃除方法を知らない方は、以下を参考にしてみてください。
1.仏壇の中身をすべて出す
まずは、仏壇の中にある仏具をすべて取り出します。ここでいきなり取り出してしまうのは、ご先祖様や仏様に失礼に当たる行為です。合掌礼拝をして「これから仏壇を掃除いたします」と一言伝えておきます。
また仏具には決まった配置があるため、取り出す前に写真を撮っておくのがおすすめです。ホコリが部屋に充満するので、窓を空けて換気ができるようにしておきましょう。
2.ホコリをはらう
次にホコリをはらっていきます。仏壇の上から順番に毛ばたきではらっていきましょう。下から順にはらうと、掃除をしたところが上からのホコリで汚れてしまいます。
現在、はたきはさまざまなものが売られていますが、表面を傷つけないためにも毛ばたきがおすすめです。毛ばたきを使用したとしても、強く叩いてしまうと傷をつける原因になるため、軽くホコリを払う程度にしておきましょう。
3.中を拭き掃除する
仏壇の中を拭き掃除していきます。普通のガーゼでも問題ありませんが、仏壇用の柔らかい布で拭くのがおすすめです。仏壇を拭くときは乾拭きで、頑固な汚れは水拭きした後すぐに乾拭きして水分を取りましょう。
仏壇は湿気に弱く、そのまま放置してしまうとカビが発生する原因になります。金箔や金粉を使った部分は皮脂や汗が付くと落ちなくなるため、基本的には触らないようにしてください。
4.外側を掃除する
最後に外側を掃除していきましょう。外側も基本的に手順は同じで、毛ばたきでホコリを落としてから拭き掃除をします。基本的には乾拭きで全体の汚れを落としてください。
汚れがこびりついている場合は、仏壇用のクリームで落とすのがおすすめです。汚れを落とす場合は、傷がつかないようやさしくこすります。汚れが落ちないからといって洗剤や研磨剤を使うと、傷や変色につながるため使わないようにしましょう。
仏壇の掃除が終了したならば、仏具の掃除に移っていきます。
【種類別】仏具の掃除方法
仏具は、種類別に掃除方法が違います。
- 香炉の掃除方法
- ろうそく立ての掃除方法
- 位牌の掃除方法
- 金属製仏具の掃除方法
- 木製仏具の掃除方法
それぞれ紹介するので、掃除の方法がわからない仏具については手順を予習しておきましょう。仏具の種類については、以下の記事でも解説しています。気になる方は、参考にしてみてください。
仏具の種類を解説!おりんや花立、香炉など高額買取のポイントも紹介
香炉の掃除方法
香炉は、定期的な掃除が必要です。掃除をしなかった場合、線香が倒れてしまったり、周囲に飛び散りやすくなったりします。さらに香炉の中にゴミが入っていた場合は、引火する恐れもあるでしょう。
線香の燃え残りをピンセットで取り除き、その後灰ふるいに掛けてゴミと灰を分けていきます。ふるいにかける際には灰が舞い上がることがあるため、換気を忘れないようにしてください。ビーズ灰を使用している場合は、水洗いをしましょう。
ろうそく立ての掃除方法
ろうそく立ても定期的に掃除しましょう。根本の部分にろうが溜まると、ろうそくが穴に入らなくなって傾いてしまいます。そのまま放置していると、倒れて周りのものに引火することもあるのです。
溜まったろうを、ドライバーなどの硬いもので削って取るのはやめましょう。ろうそく立てを傷めてしまいます。ろうそく立てには熱湯を掛け、固まったろうを溶かして取ってください。
その後は水気を拭き取って乾燥させます。
位牌の掃除方法
位牌は時間が経つとともに、ホコリや線香の煙によって汚れが溜まっていきます。位牌は、毛ばたきを使ってホコリを取り除きましょう。札板に油汚れがある場合は、柔らかい布で拭き取ってください。
金箔や金粉が使われている部分は、素手で触ると剥がれ落ちる危険性があります。きれいな状態を保つためにも、手で触らないように注意してください。
金属製仏具の掃除方法
りんや花立といった金属製の仏具の掃除方法は、ほかの仏具と違うため注意が必要です。純金や純銀製の仏具は、内部まで丁寧に洗った後に水気を拭き取っておきます。真鍮やアルミ製の仏具は、金属用の研磨剤で磨いてから柔らかい布で拭き上げましょう。
金メッキの仏具は、研磨剤で磨くとメッキが剥がれる可能性があるため、柔らかい布で磨く程度にしてください。金属の種類によって掃除方法が変わるため、どんな種類が使われたものかを把握しておきましょう。
木製仏具の掃除方法
見台や前卓、りん台のように、木製で表面に塗りを施している仏具があります。それらは、まずホコリをはらいましょう。その後は柔らかい布巾で水拭きをし、乾いた布で拭き上げます。
金箔が付いている部分は、無理な拭き掃除を避けてください。無理に拭き掃除をすると、剥がれてしまう可能性があります。ひどい汚れがない限りは、そのままにしておくのが無難です。
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まとめ
仏具は、素人が掃除しても問題ありません。むしろ定期的に掃除をして、きれいな状態を保ってあげましょう。掃除をする場合は、まずは仏壇からきれいにしてください。
仏壇の掃除が終わったら、仏具の掃除に移ります。仏具は種類によって掃除の方法が違うため、間違えないようにしましょう。間違った方法で掃除をしてしまうと、仏具を傷めてしまう可能性があります。
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